立命館大学 北岡明佳先生の 蛇の回転 錯覚にチャレンジしました。
 昨年北岡先生のHPで蛇の回転 錯覚に出会いました。びっくりしました。随分新しい錯覚現象の世界が展開いていることを知りました。目、耳、鼻、皮膚、あらゆる感覚器に錯覚があります。すべてをまとめて錯覚で設計図が出来そうです。全部嘘で固められた偽りの世界。ちょっと魅力的です。騙されるものか。残念、絶対だまされてしまうのです。北岡先生のHPに回転蛇の塗り絵を見つけました。早速チャレンジすることにしました。けれども私はめんどくさがりやですから、出来るだけ手間を省くことを第一条件にしました。・・・労を惜しんでは結局遠回りなることがあります。でも、性格なんでしょう。いつでも失敗からスタートするんです。
 一番簡単に成功させる。生徒たちでも簡単に出来る。そんなことを考えたら、色鉛筆が思い浮かびました。絵の具は使わない。授業でやるにはかなり面倒です。クレヨンは太すぎる。いくつかやってみましたが、全く成功しそうもありませんでした。こうなると絵の具しかないかもしれません。ちょっとやり始めましたが、成功してもきっと授業では使えません。それより、いつ成功するか自信が持てません。1枚書き上げるのに随分時間がかかります。で、一番簡単な方法をとりました。直接北岡先生ヒントをいただこうというわけです。
今年もまた先生の作品をいくつか生徒に紹介しました。錯覚は脳の解釈の問題だと思います。走流性は目で見えるものを脳がどう解釈するかということではないかと思います。自分は静止していても背景が運動すると脳はかってに違う解釈してしまう。一体いつからそう解釈をするようになったんだろうか。生まれつき、それとも後天的。メダカを背景が回転する水槽で孵化させて育てたら、脳は違う解釈をするようになるのだろうか。そんな話を生徒にしました。先生のHPから塗り絵の一部をコピーさせて頂きました。1部分だけれどこれでもちゃんと塗れば回転すると思います。と言って生徒に渡しました。でも、今日は授業を進めるから、興味があったらいつかやってみて下さい。私も途中までやってみましたが、まだ、回転しそうにありません。家でやって、もしできたら見せて下さい。授業を始めたら、「先生、もう遅い。」と言われてしまいました。「僕たちはもう始めてしまいました。」無視して授業を進めたら、授業なんかまるで聞かないで、100分塗り絵に没頭していました。で、「回転しましたか。」一人も回転していません。ポイントを教えて頂けませんか。随分大変な作業です。生徒達に充実感を持たせてやりたいと思っています。こんな安易な方法でと批判されないでお願いします。
最後の失敗作です。自信を持ってはじめましたが、思うほど回転しませんでした。中央の色が変わっている所は後から変更を加えようとしたところです。大抵無駄な抵抗です。これは多分エプソンでカラーコピーをしたものです。やや回転するようになりました。切り取って机上に置いたら結構回転しました。コースターにしてみました。
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