新しい私たちの学校
面白い実験でたしかめる生物の不思議
かじやんの実験
葉脈標本を作ってみよう
葉脈標本の作り方は和紙作りの原理と同じです。10%ほどのNaOHで煮込んで葉脈中の植物繊維だけ残してやります。できればさらし粉などで脱色すれば真っ白のきれいなものができます。けれどもどんな植物の葉でもできるわけではありません。ヒイラギとかサザンカの葉でないとうまくいきません。和紙作りにはコウゾとかミツマタやアサでないとうまくいかないのと同じです。もっと沢山の種類の植物の葉脈標本を作ることができるともっと利用価値が上がると思います。
葉質の堅いヒイラギとかサザンカなどの葉を数枚用意する。
10%ほどの水酸化ナトリウム(パイプスルーでもかまいません)を葉が浸るぐらいビーカーに入れる。(水酸化ナトリウムは危険ですから取り扱いには注意してください。私たちの体を作っているタンパク質を溶かすからです。骨格標本を作るときこの液で煮込むとタンパク質が溶けてきれいな骨格標本になります。)
数時間煮込む。煮すぎるとボロボロになるので気を付けてください。ホットプレートだと時間がかかりますが、より安全だと思います。
水道水で流しながら洗う。シャーレに入れ水に浸す。歯ブラシで軽く叩きながら、葉脈以外を取り除く。
さらし粉で漂白すれば真っ白になります。
コウゾやミツマタの樹皮を使えば和紙のための繊維を作ることができます。