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ヤゴのアクロバット泳法
我が家の横にあるもはやほとんど水が流れない溝をさらえて大中小3匹のヤゴを採取しました。深さ5cm程度のアクリル製整理箱に入れました。照明は100w白熱電球を使いました。(40w蛍光灯では反応がややはっきりしませんでした)
2つの動画で示すように下から光が当たるとヤゴは背泳をします。大きいヤゴは反応が鈍く背光性があるのかはっきりしません。大きいヤゴは回転するのが難しく、底に足をつけてへばりついています。足がついていることが反応が起こりぬくい原因だろうと思います。
最後に正しいかどうかは分かりませんが、考えてみましょう。
@ヤゴ、トンボ、ハチ、・・・など飛行したり、遊泳する節足動物
1.重力の方向を検出する特別な感覚器はないが脚がその代理の役割を果たす。足が何かに接着していることが静止している体勢として重要だろうと思えます。ハチでは飛び立つ瞬間に視覚で上下を判断して飛行体勢に入る。誤って飛び立ったフタモンアシナガバチはその後しばらく上下を誤って理解している。
2.足が離れる時、光の方向を視覚によって認識し光に向かって一定の角度を保って運動をする。したがってこの行動が起こるには足が離れている必要がある。絶えず泳いでいるブラインシュリンプではいつでもすぐ光に反応する。
3.そもそも飛行遊泳姿勢は逆転していても何ら問題はないが正しい姿勢でないと着陸するとき足から降りることができない。そのため着地するたびに頭部か背中を打ちつけ、離れている足を接着させるために暴れる必要が生じる。
A魚類や鳥。
1.平衡覚を司る耳石が発達して、視覚に頼らないでも上下が認識できる。
2.光の方向に対して何らかの行動を取るけれども、必ずしも上下の認識のために行っているとは限らないのではないか。
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ブラインシュリンプの背泳