新しい私たちの学校
    
面白い実験でたしかめる生物の不思議
           かじやんの実験 

アリは働き者?それとも怠け者?
戻る
クロアリが巣に帰ることができるのはどうやら臭い物質(フェロモン)によるようです。巣の近くで捕獲し、腹部背中側に修正インクでマークした個体を半日ほど暗いところに置き、夕方巣から1.8mほど離れた場所(A)に放してやると殆ど真っ直ぐ巣に帰りました。ある記述にこうするとアリは巣とは違う方へ移動するとありました。けれどもこの実験ではけっしてそんなことはありませんでした。それでは誰が臭い物質を付けるのでしょうか。
 雨の日、巣の周辺を石鹸で清掃をしました。多分これでフェロモンを洗い流すことができると思います。巣の近くに図のように合成樹脂板を起きました。だいたい斜めにアリの通り道ができました。この道は通常この巣のアリが活動する道の一つです。
 下の動画はこの板の上を移動するアリを撮影しました。板上には餌がばらまいてあります。帰ってくるアリは何も持ってきません。出かけるアリも帰るアリも餌に興味を示すことがありますが、餌を持ち帰ることはありません。私はアリを誤解していました。どのアリでも獲物を発見したら必ず持ち帰ると思っていました。この板上を移動するアリは殆ど何も持っていません。餌があっても持ち帰りません。何をしに出かけるのでしょうか。追跡してみました。4,5m離れたところにある桜の木に登っていきました。