たいして変わりませんが続き
アリの帰巣行動 太陽かフェロモンか よく分かりません
アリの帰巣行動は太陽を基準にしている可能性が十分あります。フェロモン(臭い物質)をまき散らしていることは間違いないと思います。けれどもそれだけで説明できないところあるように思います。そこで鏡を色々な方向に置いてアリの活動を観察してみました。動画を見てください。鏡の存在で巣穴の正確な位置が分からなくなっているように思える個体がどれだけかいます。動画のような鏡によってブロックの位置に帰ってくる個体が結構出てきます。けれども、一直線に巣穴に帰る個体もかなりいます。よく分かりません。
泥棒アリ
この動画のように巣穴から40cmから50cm離れたところに小さく裂いたソフトさきいかをまき散らしておくと多くはこの巣から餌を取りにやってきます。ところが時々さきいかをくわえると猛烈な勢いで巣とは違う方角へ走っていく個体がいます。これは完璧に巣の方向を間違えたんだと思っていたのですが、それでもと思って追跡しました。簡単に追跡できます。白いさきいかを追えば良い。20m程も離れたところにこの個体の巣穴がありました。随分遠くからやってきています。しかもこの個体は俊敏な行動をとります。勢いよく逃げていきます。他の巣の領域に潜入していることが分かっているようです。しかも20mも離れた自分の巣へほぼまっすぐ帰ります。途中60cmのU字側溝を横切っていきます。太陽はこんな器用な活動をさせることはできません。
1: アリは働き者だとよく言います。けれども働いているものは3割程度だという人がいます。アリの背中にマークを付けて観察してみましょう。確かに全員餌運びをしているわけではなさそうです。餌があっても通り過ぎていく個体が結構います。けれども7割のアリは遊んでいるわけではありません。私は活動空間の確保、縄張り領域の宣言をし、同時に高速道路を臭いを付けて作っているのではないかと思います。他の巣の個体を入れると瞬時に分かります。餌を獲得した他の巣の個体は必死に逃げていきます。捕まれば殺されます。巣の近くはとくに強い臭いがついているように思います。しかも巣によって違う臭いです。多分アリ自身についている臭いと同じ臭いではないかと思います。
2:太陽はアリの行動にどの程度のかかわりを持っているか。アシナガバチは空中を飛んで活動します。ここに臭いを付けることはできません。太陽は上下の認識に必要です。きっと方角認識にも大切だろうと思います。アリは上と下を認識しないで活動しています。アリを捕獲して数時間後に放すと巣とは違う方角へ行くという記述を読んだことがありますがこれは正しくないかもしれないと思っています。アリの背中にマークを付け、7時間ほど暗闇に置き夕方巣から1.8mあたりに放しました。直線的に巣に帰ることができました。
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